【天気の子】見てきたよ 感想

こんにちは、とらんせるンネ(@Toranseru_poke)です。

感想記事なのでめっちゃネタバレあります。

まだ見てない人は見てから読んでくれたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 天気の子見てきました。逆張りオタクなので見なくてもいいかなーとか思ってたんですけど、TLの信用可能人達のツイを見てたらむしろオタクは見たほうが良いっぽかったので見ました。僕はこういうフィクションが好きなオタクなので好きなとこしかなくてワロタて顔してましたね。

 

こっから細かく好きポイント触れていきます。

 

 

 

・キャラがすこ

 最初に言いたいのがとにかくキャラクターが皆好きでした。

 唯一ちょっと好きじゃないなーて思ったのがチンピラコンビぐらいですけどあれは嫌われ要員ですし。その嫌われキャラですら、警察に詰められてあほっぽい逃げ方したあげくに言わなくていいことまで喋っちゃう可愛いとこもあるという……

 全キャラクターの好きなとこ書き連ねたいぐらい好きだったんですが、さすがに多すぎなんで全体通しての好きなとこ書きます。

 

皆エゴ強すぎてすこ

 好み別れるとこかもですけど、僕は自分のしたいことが最優先の思考をしてるキャラが好きです。この映画、どいつもこいつも自分を貫き通してやがります。

 まず、一番でっかいエゴパンチが帆高があっさり晴れを捨てて陽菜を選んだところですよね。しかも晴れのついでに自分とその周りに犯罪歴つけまくってますからね。陽菜と凪と一緒の人生以外はまったく考えてないの好きです。

 そりゃずっと雨降ってたら都民何人か死んでそうだし職消えて生活終わる人とかいくらでもいます。須賀さんの娘との同居も無理だし夏美の就活が詰んでもおかしくないでしょう。まあ、別にそんなの陽菜がいないことに比べたら些細なことです。そういう割り切りを自分のためにしてしまえる帆高すこー。 

 

 

 もう一つ特に好きなエゴポイントが、中盤あたりに須賀さんが「別に雨やむなら陽菜消えたって良いだろ。皆もどうせそう思ってるでしょ」みたいなことを言うシーンですね。結局皆自分とその生活が大事。

 正直このシーンで須賀さんがかっこつけた善人ぶったセリフ吐いてたら天気の子ビミョーとか言っててもおかしくないぐらい重要だと思うし好きなセリフ。

 これキャラとして嫌われてもおかしくないセリフですけど、かっこよ命の恩人やさしーおっさんに酒飲めせて言わせるからすこやねんな。娘との同居のためだったら、ちょっと自分と娘のためにお天道様の機嫌を良くしてくれたJCの行方不明なんてたいしたことではない。

 これさらに好きなのが夏美に否定も肯定もさせずに場面切り替えるとこなんですけど、イケメン美人ねーちゃんの夏美だって自分のことが大事なんですよね。けど、須賀さんのことを肯定もしないとこに人の良さ出てて好きです。

 

最後にはこの二人がしがらみ全部ぶん投げて帆高助けるのほんと好きです。毎日一緒に生活して仕事した帆高を好きじゃないわけがない

大人二人がダサい自分は嫌だって振り切れるの良いですよね。

 

 

愛にできることたくさんあるなっておもいました。常識とか世間体とかそういうもの全部LOVEには勝てへん。全部ぶっ壊されるんや。

 

 

 

 

 

ほかにも

陽菜ありえん可愛いし(のーすりえど)

凪くん可愛かったし(敵対弟キャラかと思ったらすぐてるてる坊主になるのなんやねんんんかわい)

須賀さんと夏美の大人二人かっこよかった

ばあちゃんかっこよくてすこやし

警察二人もかっこよ現実大人マンに見えて優しさ垣間見えてるのとかすこやったし

皆すこ。

 

 

 

 

 

・世界観がすこ

 既存の一般常識の中が、古代からの言い伝えにあるSF?ファンタジー?的な要素が正しくて一部塗り替えられるの良いですよね。『君の名は。』でも言い伝えに残ってた彗星どかんとなってそんな感じでしたけど。その系譜もあってか瀧くんと三葉が出てたの良いですね。

こういうやつ伝記SFとか言ったりするらしいです。

 雲の中には謎の生態系があって雨がお魚になるやつ(ファフロツキーズ現象というらしいです)とか起きて、お空の上はめちゃでかお魚いっぱいでどちゃくそ雨降ってTOKYOやば!て感じSFやーんすことなってました。現代社会がめっちゃでかい力でイカレる話まあまあ好きなんですよね。男の子はでかいものが崩れるのが好き。

 人間のちっぽけな頭じゃ世界のことなんてなんもわかるわけないやーん。というめっちゃでっかい世界力(せかいちから)で圧倒されるの好きです。たぶんMなんでしょう。

 

 こんな現象にいかにもな理由を付けて科学的な要素で説明するのが一般的なSFなんですけど、『天気の子』はSF映画ではなくボーイミーツガールがメインなのでその辺の説明全部が序盤のインタビューシーンにぶん投げられてるの潔くて良いですよね。たぶん細かいSF要素は小説を読むとわかりやすいんやろなて思います。のでオタクは読んだ方がよさげな気がする。

 

 

 あと、世界観?ていうのかあれですけど最後にがっつり東京沈めたのめちゃくちゃ良好きです。三年後のシーン映った時に映画館で僕めちゃくちゃ笑顔になって思わず拍手しそうになりました。

 個人的に文明が終わった後の世界の作品が好きなんですよね。『BLAME!!』とか『少女終末旅行』(第50回星雲賞漫画部門受賞おめでとうございます)とか『最後にして最初のアイドル』とか。この『天気の子』では終わる過程を映したシーンですけど、やっぱり日本の中心である東京が沈んでいるのは文明が一つ終わったのに近い気持ちよさがありました。

まあ、なんだかんだ東京とそこに住む人たち頑張ってましたけど。

都市とか文明が終わっていくのに抗ったり受け入れたりしながらそこで生き続ける人も好きです。(BLAMEの電気漁師だとか少女終末旅行のチトとユーリだとかそういう人たち)

(船が電車代わりになってるの見て「大ピンチになった東京都の新政策、船通勤やん!」とか思って笑いそうになったりもしました。)

 

 散々企業の公式ロゴとか店とか出しまくってスポンサー見せつけたり現実感高めまくったりした後に後にそれ全部水の底に沈めて、「はい全部終わり~!たかだか世界的に重要な都市の1つよりもボーイミーツガールするほうが大事!」てやるの新海誠さんめちゃくちゃ気持ちいいと思う。そのへんの中高生のために東京沈める映像の制作をいろんな企業にこれだけ応援されることそうそうないやん。やりたいことやって自分のエゴ通す監督いいね。

 

 

 

 

 

・終わりに

 いやまあだらだらオタク文字列並べましたけど、新海誠が音楽と背景メインに据えつつめちゃよしキャラデザ使ってめっちゃお金かけながらめっちゃ雨降らせてボーイミーツガールやってんだから面白くないわけなかったです。逆張りオタクをやめろ!

……いや予告じゃそこまで雨要素は押してなかった気もするし許してほしい感もある。

 新海誠作品で一番好きなの『言の葉の庭』だったんですけど今回でランキングにアプデ入っちゃいましたね。

前作から2,3年でこれでてくるの普通に意味わからんな……

 

全部要すると普通に見てめちゃくちゃ面白かったです、ということです。

キャラ良!画良!音良!声良!曲良!

僕にとっては文句つけるとこなんもなし!

 

『天気の子 ‐Weathering With You-』

ほんとのほんとに最高でした 。これを見れてよかった。